相続登記を長年放置することのリスク
2024/03/25
相続が発生した際、多くの方が直面するのが相続登記の手続きです。
しかし、この手続きを長年放置することには、多大なリスクが伴います。
特に、遺産分割や不動産の処分が困難になるという二つの大きな問題が生じる可能性があります。
遺産分割が困難になる理由
相続登記を放置してしまうと、遺産分割が困難になる主な理由は、時間が経過するにつれて相続人の数が増えていくことにあります。
初代の相続人だけでなく、その後継ぎとなる相続人も出現し、さらにその子供や孫と、時間と共に相続人が増加します。
結果として、遺産分割を行う際に全ての相続人と合意を形成することが極めて難しくなります。
相続人が増えれば増えるほど、遺産分割の合意に至るプロセスは複雑化し、場合によっては法的な争いへと発展することもあります。
不動産の処分が困難になる理由
また、相続登記が放置されている場合、不動産の処分も大きな問題となります。不動産の所有者が故人のままである場合、その不動産を売却することはできません。
法的には、故人の名義である不動産は、生きている人間が取引することができないためです。
相続登記をしないことで、不動産は事実上の「動かせない資産」となり、相続人がその価値を活用することができなくなってしまいます。
これらの問題を避けるためには、相続が発生したらできるだけ早期に相続登記の手続きを行うことが重要です。
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